概説
筋硬結とは、筋肉の一部が硬くこわばってしこりのようになっている状態を指します。これは、筋肉に過度な負担がかかったり、長時間の緊張状態が続いたり、血流が悪くなることで生じます。
筋硬結の特徴
・触るとコリコリしたしこりのような感触がある
・押すと痛みを感じる(圧痛)
・広い範囲に関連痛を引き起こすことがある
・筋肉が張った感じや動かしにくさがある
主な原因
・長時間の同じ姿勢
・スポーツや運動による筋疲労
・ケガや打撲後の筋緊張
・ストレスや自律神経の乱れ
・血行不良
よく見られる部位
・肩
・首
・背中
・腰
・太もも、ふくらはぎ
筋硬結の対処法
・温めて血行を促す(入浴やカイロなど)
・ストレッチや軽い運動
・マッサージや指圧
・鍼灸の施術
・姿勢改善やストレス管理
鍼灸でのアプローチ
鍼灸では、筋硬結に直接アプローチすることで、筋肉の緊張を緩め、血流を促し、痛みの改善を図ります。鍼施術は指圧やマッサージで届かない深部まで緩められるのがメリットです。一部ではトリガーポイント療法ともいわれ、痛みの引き金となる部分を刺激すると「ズーン」という鈍痛が生じることがあります。