施術について

鍼灸をするにはどんな資格が必要ですか?

国内で鍼灸を業としてできるのは医師と鍼灸師のみ認められています。どちらの資格も解剖学や生理学、病理学といった基礎医学から臨床医学まで幅広く学び、国家試験に合格することが必要です。
近年、「ファシアリリース」という手技や「漢方医学」が注目され、医師の間で鍼灸の認知度は少しずつ向上しています。

病院で医者から「手術が必要だ」と言われました。こんな状態でも施術できますか?

 当院では今まで「手術しかない」と言われた方も今では完治して問題なく日常生活を送っている方がたくさんいます。もちろん手術しか選択肢がない方もいますが、鍼灸は後遺症も副作用の心配もありません。服薬、リハビリと並び第3の選択肢としてご検討いただけたらと考えております。

鍼施術は痛いですか?

ほとんどの場合、施術する部位は血流が滞った組織に鍼を入れます。かなり重症のケースでは、あまり痛くありません。なぜなら長期間、血流不全の状態が続くと痛みを伝える神経経路が正常に働かなくなっていることが多いからです。数回施術を続けていくと、鍼を入れた時に鈍い痛みを感じることがあります。この反応は中医学で「得気」といわれ、この反応があると施術後は患部がスッキリと軽快するケースが多いです。

鍼施術はどこの店舗でも同じようなレベルで受けられますか?

鍼灸院といえば首都圏にたくさんありますが、深部まで鍼を入れられる鍼灸院は全国的にもごくわずかしかありません。通常の鍼灸院は深さ5mm~1cmしか鍼を入れませんが、当院では深層筋まで対応できる鍼をそろえています。深層筋の重要性については海外の論文でも明らかになっています。患者様より「ぜひこのやり方を広めてほしい」とご意見も頂戴しております。より多くの鍼灸師に技術と知識を伝えていきたいと思います。

病院で脚長差があると言われました。対応できますか?

股関節に問題を抱える方の多くは左右の足の長さが異なる「脚長差」という現象があります。一部の医療関係者から「3cm程度なら問題ない」と話しを聞くことがありますが、私の経験上、1cmの違いでも歩行に影響します。より自然に歩きたいというご希望があるようでしたら、私自身がオーダーメイドのインソールを作成することも出来ますので、ご相談いただけたらと思います。

変形性股関節症の末期と診断されていますが、この状態でも施術できますか?

当院には初期の変形性股関節症の方から末期の方まで様々なレベルの患者様が来院されております。過去に末期の方でも症状の緩和された方もいらっしゃいました。末期だからといって施術の危険が高まるわけではありません。一度ご相談いただけたらと思います。

何回施術が必要ですか?

これはケースバイケースになります。軽度の痛みの方では2~3回の施術で終了となることもあります。重度な方は1年以上通っている方もいらっしゃいます。長く通われている方も少しずつ症状が改善していることを実感されているので、根気強く来ていただいていると考えております。おおよそ3回程度の施術で全体でどの位の期間が必要かお答えできますので、気軽にご相談いただけたらと思います。

刺した鍼が抜けなくなったり折れたりしたことはありますか?

当院で使用している鍼はステンレス製です。基本的には注射針より細く、注射針のように中を空洞にしなくて良いので弾力性があります。今までに数万本以上の鍼を使用していますが、折れたり鍼が抜けなくなったことはありません。鍼が抜けにくい時は「迎え鍼」といって近くの部位に刺鍼すると筋肉が緩むため抜きやすくなるという方法は知っていますが、今の所十分置鍼の時間もとっており、安心して受けていただけると確信しております。

鍼は使い捨てですか?

当院では筋肉を緩める効果の高い鍼を中国のメーカーから直接買い付けています。院内に滅菌器があるため、ほとんどの方は個人別のケースに鍼を入れて消毒・滅菌して再使用しています。衛生的には十分注意しておりますが、どうしても使い捨て希望の方は毎回千円頂き、使い捨て対応しております。

鍼で神経を切ってしまうことはありますか?

鍼で神経を切ってしまうことはまずありません。針が神経に当たるとどうなるのか、それは”ピリピリ”する触電感として感じます。もちろんそのようなことがあれば鍼を戻せばその触電感も止まります。安心して受けていただけます。